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このレンタカーシリーズは、UTMB TDSに参加する前後の移動手段にレンタカーを使った際の旅行記です
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今回のUTMBは、エールフランスを利用。
前後にフランス観光を織り交ぜる欲張りツアー
のため
往復ともパリ着発が必須。
そこで、パリへの直行便を選択。
申込時は、総2階建てのA380という500人超の飛行機であったが、
いざ成田に到着してみると、普通の1階建て旅客機に。
乗りこみ時に聞いてみると、どうやら地震以降に変更された模様。
機内に乗り込むと昨年のスイス航空に比べて、外国人の数が少ないことが明白。
地震はこんなところにも影を落としていることを認識。
今回はパリでドイツ赴任中の高校の後輩とセーヌ川ランチクルーズした後、
フランス中部のクレルモンフェランの知人宅で宿泊。その後、シャモニ入りの予定。
このため、クレルモンフェランでレンタカーを借り出し、
レース後は、パリに戻ることから、クレルモンフェランとシャモニの中間にある
リヨン(フランス第2の都市)でレンタカーを返却。
リヨンからはTGVでパリに向って、成田へと帰国する計画。
レンタカーは、当初家内も運転することを考えたので、オートマチック車を予約しようとしたが、
残念ながら、予約不能(数が圧倒的に少ないよう)
。 そこで日本でもお馴染みのゴルフクラスの
マニュアル車を予約。しかしながら、GPSの予約ではできなかった。
【アトラクション①】◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
日本の予約センターでは、返却が営業時間外となるので、借受地の営業所で返却場所の指示を
受けることとされていたが、クレルモンフェランの営業所所員は、両手を広げて、『知りませ~ん』。
ここ20年近く、輸入車に乗っているので、ウィンカーレバーの位置(国産車:右、
輸入車日本仕様・輸入車欧州使用:左)だけは絶大なる自信を持っているものの、
右側通行、ロータリー、マニュアル、乗り捨て、営業時間外返却、高速道路そして
GPSレス(と言いながらもTDSで使うハンディGPSに欧州用マップカードを挿したものは使用)と
なかなかチャレンジングな内容で、今後の道のりに大きな期待が膨らみます。
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唯一救いは、日頃の善行からか、イタリア アルファロメオ社のジュリエッタ
(来年日本で発売。 ジュリエッタとはロミオ(ロメオ)とジュリエット(ジュリエッタ)にかけたもので、往年の名車の名前を復活させたもの)をあてがわれたこと。
さらに免責用の保険に入ろうとしたところ、クレジットカードがゴールドカード(この旅行用に作った)なので不要との事。
知人に初日と二日目午前中に路上教習してもらいながら、クレルモンフェランの街中と山を走る。
街中ですれ違うおフランスの方々、スピードを落とさずガンガンと走ってくる。日本のすれ違いスピードから比べると20キロは速い。
また、山道でも見とおしが悪いのでカーブ手前で速度を落とすということはせず、平気でセンターラインをまたいで走っているので、見通しの悪いカーブはそれなりの注意が必要。
ところが、クレルモンフェランを後にして、右側通行の高速道路を走るが、これが、走りやすい!
遅いのに追い越し車線に居座る車も無ければ、車間距離を詰めてあおるような車も無いので相当にマナーが良し。
追い越し車線をずーーっと走るのは、BMW5シリーズくらい。
わたくしもアルファロメオの盾マークの力を借りて、追い越し車線に幾度か入り、快適にツーリング。
街中では見切りが悪かったこの車、高速道路では、ハンドルを切り増した時や、レーンチェンジが終わった後の姿勢に不安感が無いので、疲れない。
【アトラクション②】◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
すると、最初の料金所が・・・、感覚的に一番右側(中央ではない側)ゲートには
人がいるだろう・・・と思ったところ、何とカード専用のゲート、しかもVISAやMASTERなどのクジットカードは不可(写真でバツがついている)。
後続の車にクラクションを鳴らされるものの、たまたま料金所のおじさんがでてきていたので事無きを得る。フランスのよいところは、わかりにくいシステムやよくこわれてしまうところでも、インターホンなどでヘルプすれば、ちゃんとリカバリーできるところ。何回かインターホンしたが、英語は通じた(というか、理解不能で面倒だったのでリリースされたのかもしれない)
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高速道路を淡々と走るが、途中で分岐を間違えた関係で、車を返却するリヨン市街に下りてしまった。
昨年のCCCの前にリヨンで観光もして、ある程度中心部は把握できているので、リヨン駅のレンタカー屋の営業所で時間外返却の駐車場とキー返却BOXの場所を聞く。
レンタカー屋窓口フランス人と日本人のたどたどしい英語でわかった事は、
駐車場は営業所から200mくらいの線路際、キー返却は駅のインフォメーションということ。
ついでに、シャモニへの行き方、高速道路への入り方を聞くと、配布用の地図をくれた。
【アトラクション③】◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
めでたしめでたし・・・で帰ろうとしたところ、家族から駐車場の確認をした方が良いとのアドバイスを得る。
そこで、駐車場の場所を確認。 さらに駐車場の入口を確認すると・・・。
何と暗証番号を押さないとバーが上がらない仕組み。
しばらく待って、車がバーを上げて入ったきたところをつかまえて、暗証番号を聞き出す。
それにしても確認して良かった。
賢明な日本の皆さん、レンタカー屋窓口フランス人が何故教えてくれなかった?などと腹をたててはいけません。
外国、少なくとも世界第五位の経済大国フランスでもこんな感じなのです。
昨年もモンサンミッシェル行きのバス停番号を出札窓口で聞くと、ぜんぜん違う番号を教えてくれましたし。
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リヨンに立ち寄ったことから、ちょっと市内をブラリとして、その後高速道路へ。
高速道路にもなれたことから、若干速めのペースでシャモニを目指す。
シャモニまであとわずかのアヌシーで、おそろしく速い2本出しマフラーのアウディ80に抜かれる。
おそらく200キロは出ているはず。ジュリエッタもちょっと後を追うが・・・やめておきました。
回転から換算するとジュリエッタもディーゼルとは言え、180キロは簡単にでることでしょう。
このあたりに来ると、車も少なくなることから、追い越し車線は、ルノーに乗ったお嬢さん方でも軽く150キロを超過。
(宿の方に聞いたところ、フランスでも普通?に取締りがあるそう。 リヨンなどはヘリコプターで追われ、
フェラーリで200キロ以上出しても確実に捕まるそう。
クレルモンフェランの知人もサルコジ政権になって取り締まりが厳しくなったと言っていたのを思い出す。お気をつけ下さい。)
ついに、19時45分、モンブラントンネルに向うときのロータリーを経由してシャモニに到着。
見覚えのあるUTMBの旗が街灯にかかげてある。
早速夕食を買出ししたいが、宿のそばのスーパーは既に閉店。
急いで、駅前のCASINO(という名前のスーパー)に飛びこんで、ビール
と食材を調達。
昨年と同じ宿に、ジュリエッタで到着!
6月のTDYで痛めた左足親指の爪は、はがれていた。
さて、いよいよ明日は受付、明後日は本番レース。
パリ入りしてから30℃以上の酷暑が続くフランスであったが、シャモニに入ってちょっと涼しくなる。